[2018年4月17日]
季節風
『大学入学共通テスト』民間試験で英検やTOEICなど23試験を認定
大学入試センターは26日、平成32年度から実施する「大学入学共通テスト」の英語で活用する民間試験について、英検やTOEICなど一定の要件を満たした7事業者の計23試験を認定したと発表した。英検は、筆記とリスニング試験の合格後に2次の面接試験を受ける従来のやり方ではなく、1日で完結するなど受験生むけの新方式が認定された。
センターによると、認定されたのは、国際ビジネスコミュニケーション協会▽ベネッセコーポレーション▽日本英語検定協会▽ケンブリッジ大学英語検定機構▽ブリティッシュ・カウンシル▽Educational Testing Service▽IDPの計23試験。国内での大学入学者選抜への活用実績や高校学習指導要領との整合性などの要件を確認し、条件付きを含めて認定した。
各試験は検定料が6千円から2万円台で、実施回数も年数回から20回以上と異なっている。各団体とも経済的に困難な受験生には一定の条件をもとに検定料の引き下げを検討している。センターは受験生の居住地域や経済的事情にかかわらず、希望の試験を受けられるよう配慮を求める。また文部科学省は近く各高校がどの試験を選ぶかを調査する予定だ。
英語の民間試験活用は、「読む・聞く」の2技能をみるセンター試験の課題を克服し、「読む・聞く・話す・書く」の4技能を総合的にみるのが狙い。高3の4月から12月に最多で2回まで受けられる。
成績はすべて大学側に提供され、各大学の基準で評価。35年度までセンターの共通テストと併存させ、36年度から認定試験に全面移行する。移行期間は各大学が共通テストと認定試験のいずれか一方か、両方を採用できる。(「産経ニュース」より)