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加藤学習塾
【岡山県岡山市の進学塾】

[2018年6月14日]

Take Me Under

私の友人に亀というあだ名をつけられている人がいます。高校からの友人で、アホなことを沢山しました。朝方の駐車場で、打ち上げ花火をしたのも彼らとですね。

亀が出てくる話しは沢山あります。
浦島太郎。相対性理論の話しです。
アキレスと亀。アキレスは、亀には追い付けないパラドックスの話しです。ライオンと旅人もパラドックスの話しです。
よく知られているのが、ウサギと亀です。
ウサギと亀が、マラソンの競争をしました。ウサギは、途中で眠ってしまいました。その間、休まなかった亀が勝つという話しですね。みんなも、諦めずに頑張れば勝てるよという話しです。

この話しには、続きがあります。
亀に負けたウサギは、悔しくて悔しくて眠れなくなりました。競争中には、すやすや眠ることができたのに…。
ウサギは、もう一度、亀に勝負を挑みます。
すると、圧倒的大差で、ウサギは、亀に勝ちました。
最後、みんなで集合写真を取りました。
写真ができるまで、みんなでコーヒーを飲みながら談笑していました。
時間が経つのが気にならないぐらい話しが盛り上がり、明け方になっていました。やっとできあがった写真を見ると、負けた亀は、とても良い笑顔でした。
何杯飲んだか、分からないコーヒーを飲みほしたウサギは、亀に尋ねました。
「なんで、負けたのに悔しくないのですか?コーヒーを飲んでいるときも、ずっと楽しそうにしていましたね。僕は亀さんに負けた夜は、とても悔しくて眠ることができなかったよ」と言いました。
すると、亀は、言いました。「ウサギさんには、負けましたが、前回の競争の時よりも、自分のタイムが速くなっていたんだ。」
亀は過去の自分に勝つことが目標で、亀の敵は過去の自分だったのです。

ウサギは、前回負けた亀に勝ち、亀も前回の亀に勝ちました。
目標を達成したウサギと亀は、うれしくなり、明け方、花火を打ち上げて帰りました。
ウサギは、コーヒーの飲み過ぎで、その日は、一睡もできませんでした。
前回の競争では、すやすやとあんなに眠ることができたのに、なぜ今日は、眠ることができないんだとウサギは悔しくて悔しくて、さらに眠ることができなくなりました。
ウサギも亀と同じように、前回眠ることができた過去のウサギに勝つために、自分自身に勝つために、すやすやと眠ることができるように、その日から特訓が始まりました。

要するに他人は関係ないです。過去の自分に勝つことで進歩、成長します。高く飛べるようになります。失敗しても、再び挑戦して、飛べるはずです。Fly againです。
ウサギも、過去の自分に勝ち、きっとよく眠ることができるようになるはずです。
眠ってしまい、再び、競争で、亀に負けることになるかもしれませんが…。

私の友人の亀は、海外でコーヒー店を開いています。ウサギと亀に出したコーヒーは、友人の亀が出したものかもしれません。

ちなみに、話の概略は正しいですが、多少付け加えている部分もあります。指摘されると耳とアキレス腱が痛くなります。
全くの作り話を本当に聞いた話しとして書いていると、狼男が来たときに、叫んでも信じてもらえません。ライオンと旅人もびっくりです。

付け加えた部分、そこは、玉手箱にしまって、そっとしておきましょう。