[2018年8月28日]
みなさん、こんにちは。
今日からまた、塾らしいブログをなるべく書いていきたいと思うので、よろしくお願いします。
今日は、宮沢賢治の誕生日です。宮沢賢治の代表作は、銀河鉄道の夜です。ゴーイングスタディが、歌のモチーフにした小説です。
孤独な少年ジョパンニが、友人カムパネルラと銀河鉄道の旅をする物語です。
ジョパンニの母親は病気がちで、ジョパンニが朝と昼に仕事をしています。
父親は、漁に行ったっきり、家には帰ってきません。ラッコの密漁で捕まったという噂もあり、そのことで、ザネリら同級生にからかわれています。
ガムパネルラは、他の少年達と違いジョパンニをからかっていじめたりしません。
銀河鉄道が走るのは、この世ではありません。
天井まで行けるのは良いことをした人だけです。
具体的には、人のために自己を犠牲にできた人です。
サソリが出てきます。自己犠牲のこころを死の直前に持ちますが、実際には行動に移さなかったので、天井の手前にいます。
この物語で語られることは、人のために生きることが本当の幸福なのだということです。
もっと肝心なのは、それが正しいと自分で納得していることです。
銀河鉄道の中では、どこにでも行ける切符が登場します。私達も、持っていたはずですが、どこかでなくしたり、捨てたりしていることもあるはずです。振り返っても、落ちてはいませんし、列車は走っています。
もし、切符を手にいれることができたら、二度と放さないように、しっかり握っておきましょう。
最後に、銀河鉄道の夜に出てくる文で、好きなものを書いておきます。
宇宙は絶えずわれらによって変化する。誰が誰よりどうだとか、誰の仕事がどうだとか言っている暇があるか。新たな詩人よ。雲から光から嵐から、透明なエネルギーを得て、人と地球によるべき形を暗示せよ。
では、さようなら。