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加藤学習塾
【岡山県岡山市の進学塾】

[2018年9月28日]

無題

みなさん、こんにちは。

ある部屋があります。
真っ白な部屋です。何もありません。自由に考え、自由に書けます。自由に脱出はできません。動かなければ、ずっと部屋に閉じこもっていなくてはいけません。独りだけなので、自由に行動できます。
目が覚め、気がつくと、この真っ白い部屋にいました。
この部屋でのんびりしてみましょう。時間があるのは良いことです。本当に真っ白い部屋です。

よく見ると壁に出っぱりがあります。近づいて見てみることにします。
ボタンです。何のボタンか分かりません。
ボタンの下に、こう書いてあります。「ボタンを押してください。どうなるかは、押したあなた次第です。」
右手の人差し指を伸ばし、ボタンに近づけてみます。
心に疑問が浮かびました。よく分からない部屋で、何か分からないボタンを押して大丈夫か?このボタンを押すとどうなるだろう?この部屋はどうなるのか?あの場所は?あの世界は?これからの自分は、どうなるのだろう?
小さな疑問が浮かぶと、不安になって押せませんでした。じっとしていることしかできません。

この白い部屋には、扉が、沢山あります。出口はありません。他にも扉はありますが、その先に何があるか、どこに行くのか、どうなるかは分かりません。勇気を出して、一つ扉を開けてみることにしました。
そこには青い部屋がありました。扉を閉めて白い部屋に戻りました。

白い部屋のボタンが気になります。
青い部屋を見たときに気がついたことがありました。青い部屋にも、同じようなボタンがありました。

気になります。何か他のことを考えましょう。本を読んだり、仮眠をとったりしました。

部屋が揺れた気がしたので、起きてしまいました。何時間ほど眠ったでしょう。
眠たい目をこすりながらボタンに目をやりました。
違和感がありました。ボタンの横に黒い手形がありました。誰か別の人がボタンを押そうとしている…。
部屋の隅を見ると紙が落ちています。よく分からない殴り書きの言葉で指示が書いてあります。読めません。自由だった部屋に、よく分からない指示が置かれました。
ボタンが誰かに押されてしまうかもしれない、このよく分からない指示に従わなかったらどうなるのか?
しかし、自分には押す勇気がない、指示を無視する勇気もない…。

青い部屋が気になり、青い部屋につながる扉を開けました。そこには、青い部屋はありませんでした。ここと同じ白い部屋がありました。

眠っているときに感じた揺れは、部屋が動いているのだと分かりました。部屋の状況、周りの環境も、刻一刻、気がつかないうちに変わっていく。ボタンを誰かに押されてしまうかもしれない。焦りが増します。どうすればいいのか、一体、どういう状況なのか考えてみます。

一つ気がついたことが、あります。この白い部屋には何もありません。このままでは、この先、何もありません。独り部屋に取り残されてしまいます。
ボタンを押す、他の部屋に行き脱出する、何か行動を起こさなければならないことが分かりました。

このボタンは何なのか?無事、他に行けるのか?この部屋から抜けることは可能なのか?何のために、この部屋にいるのか?
不安は多いです。

さて、この人は、今後、どうなるのか?この話しは続くかもしれませんが、書かないかもしれません。

みなさんも、誰かに先を越されないように、日々、頑張りましょう。環境は、刻一刻と変化します。自分でしっかり考え、自分から積極的に行動して、良い選択をしましょう。納得いかない場所、部屋で、止まっていても何も始まりません。足りないなら、何か前向きに行動しましょう。

では、さようなら。