[2020年8月24日]
本日8月24日は酒をこよなく愛した歌人・若山牧水(わかやま ぼくすい、1885〜1928年)の誕生日です。
牧水は北原白秋・土岐善麿と親交があり、旅と自然を愛し、豊かな情感と寂寥感とを歌い上げた歌風で知られています。
「白玉の歯にしみとほる秋の夜の 酒はしづかに飲むべかりけり」と詠みました。
旅にあって各所で歌を詠み、日本各地に歌碑があります。
本名は繁(しげる)ですが18歳のとき、号を「牧水」としました。
その名前の由来は「当時最も愛していたものの名二つをつなぎ合わせたものです。
牧はまき、即ち母の名です。
水はこの(生家の周りにある)渓や雨やから来たものであった」とのこと。
大の酒好きで、一日一升程度の酒を呑んでいたといい、死の大きな要因となったのは肝硬変でした。
夏の暑い盛りに死亡したのにもかかわらず、死後しばらく経っても死体から腐臭がしなかったため、「生きたままアルコール漬けになったのでは」と、医師を驚嘆させた、との逸話があるほどです。
お酒はほどほどにしておきましょう。