[2020年12月12日]
本日12月12日は国際中立デーです。
2017年(平成29年)2月の国連総会で制定されました。
国際デーの一つです。英語表記は「International Day of Neutrality」になります。
12月12日には国際関係の中立性の価値に対する人々の意識を高めることを目的としたイベントが開催されます。
この国際デーの制定を呼びかけたのは、中央アジア南西部に位置するトルクメニスタンで、グルバングル・ベルディムハメドフ大統領が2015年(平成27年)の国際会議において提案しました。
1991年(平成3年)に旧ソビエト連邦から独立したトルクメニスタンは、初代のサパルムラト・ニヤゾフ大統領が個人への権力集中を進める一方、国の基本政策として「中立」を打ち出しました。
中立政策は国同士が対立する問題について、どちらの側にも味方せず、中間の立場から解決を目指すものです。
軍事力は自国を守るためだけに使うことも表明しています。
トルクメニスタンは1995年(平成7年)12月12日、国連総会で「永世中立国」に承認されました。
12月12日は国の祝日となり、首都アシガバートには巨大な「中立記念塔」が建てられています。
永世中立国としてはスイスとオーストリアが知られていますが、国連の承認を得た国はトルクメニスタンだけです。