[2020年12月25日]
本日12月25日はクリスマスです。
「クリスマス」(Christmas)は、イエス・キリストの降誕を記念する日です。
「降誕祭」ともいいます。
クリスマスツリーを囲み、プレゼントの交換などをして喜びを分かち合います。
イエスが12月25日に生まれたという確証はなく、各宗派がそれぞれに日付を定めてイエスの生誕を祝っていましたが、4世紀前半、教皇ユリウス1世が「イエスの生誕の日は12月25日」と定めました。
「冬至」(12月22日頃)の時期である12月25日前後には異教の祭が重なっており、キリスト教側が布教拡大を狙って12月25日をイエス生誕の日としたものと見られています。
12月25日から12日後の1月6日が「顕現日」(公現日)で、その前日までの12月25日から1月5日を「降誕節」(Christmastide)といいます。
この日12月25日は欧米を中心として祝日にしている国が多く、「クリスマス・イヴ」の12月24日から1月1日または1月6日までが「クリスマス休暇」となる場合が多いようです。
クリスマスの語源・由来
クリスマス(Christmas)は、英語の「Christ(キリスト)のmass(ミサ)」に由来します。
また、「Christmas」は、ややくだけた略記として「Xmas」または「X-mas」があり、これはギリシア語の「Xristos」の頭文字+「mas」(ミサ)に由来します。
Xristos(クリストス)は「油を注がれた者」で、「救世主」「キリスト」を意味しています。
アポストロフィを用いた「X'mas」の表記が用いられることもあります。
これを和製英語とする説や誤りとする説がありますが、19世紀の英語文献でも確認でき、歴史的にも和製英語ではないことが確認されています。
現在の英語圏でも出版物などで一般的に使用されています。
日本におけるクリスマス
1552年(天文21年)に周防国山口(現:山口県山口市)において、カトリック教会(イエズス会)の宣教師であるコスメ・デ・トーレスらが、日本人信徒を招いて降誕祭のミサ(礼拝)を行ったのが、日本で初めてのクリスマスです。
また、1565年(永禄8年)頃、宣教師ルイス・フロイスによって京都に伝えられたという記録もあります。
その後、1874年(明治7年)に最初のクリスマスパーティーが開かれ、現在では宗教を越えた年末の国民行事となっています。