[2021年4月10日]
本日4月10日は女性の日(婦人の日・婦人参政記念日)です。
1946年(昭和21年)の4月10日、歴史の教科書でもおなじみの戦後初の男女普通選挙制度を採用した総選挙が行われ、初めて女性の参政権が行使されました。
このとき女性が89人立候補し、39人が当選しました。
これを記念して、1949年(昭和24年)の4月10日に労働省(現在の厚生労働省)が「婦人の日大会」を開催したことから「婦人の日」が始まりました。
「婦人の日」の4月10日から1週間を「婦人週間」(4月10日〜16日)として、婦人を取り巻く社会環境・労働環境などについて活動が行われてきましたが、1998年(平成10年)から「女性の日」「女性週間」と名称が変更されました。
「婦人」という語は、1910年〜1920年代の大正デモクラシーの時期、普通選挙権の要求運動とも連動し、斬新な響きを持っていました。
婦人・女性誌『婦人公論』に代表されるように、「意識の高い成人女性」との響きさえありました。
しかし、「婦人」が「既婚の女性」や「年輩の女性」との意味合いが強くなり、次第に使われなくなりました。
現代の日本語においてより一般化した呼称が「女性」であり、「婦人」の語はやや古めかしいイメージを持つ古語になりつつあります。