[2021年4月26日]
本日4月26日はリメンバー・チェルノブイリ・デーです。
1986年(昭和61年)の4月26日、旧ソ連のウクライナ共和国のチェルノブイリ原子力発電所で、大爆発事故が発生しました。
今日はチェルノブイリの悲劇を忘れないための日です。
チェルノブイリ原発はソ連が独自に設計開発したもので、稼働していた4つの原子炉のうち4号炉が炉心溶融(メルトダウン)ののち爆発しました。
この爆発により大量の放射能が周辺の地域に撒き散らされて史上最悪の原発事故となりました。
2人が即死、放射能被爆で28人が死亡しました。
放射性物質の拡散により、周辺30kmの住民が避難しました。
数十年間に及ぶ地球規模の汚染が心配され、事故後、欧州では放射能パニックが起こりました。
後に決められた国際原子力事象評価尺度(INES)において最悪のレベル7(深刻な事故)に分類されました。
原発事故の原因は、制御棒など根本的設計の欠陥、運転員への教育が不十分だったこと、特殊な運転を行ったために事態を予測できなかったことなど、数多く挙げられ、複合的な要素が原因であるとされます。
現在でも、原発から半径30km以内の地域での居住が禁止されるとともに、原発から北東へ向かって約350kmの範囲内にはホットスポットと呼ばれる局地的な高濃度汚染地域が約100ヵ所にわたって点在し、ホットスポット内においては農業や畜産業などが全面的に禁止されており、また、その周辺でも制限されている地域があります。