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加藤学習塾
【岡山県岡山市の進学塾】

[2021年5月2日]

えんぴつ記念日

本日5月2日はえんぴつ記念日です。

1886年(明治19年)の5月2日、眞崎仁六(まさき にろく)氏が東京・新宿(新宿区内藤町)に眞崎鉛筆製造所を創立し、日本初の鉛筆の工場生産が始まりました。
眞崎仁六氏は1878年(明治11年)にフランス・パリで行われた万博で鉛筆というものを初めて見て感動を受けたことをきっかけに、様々な研究と努力を重ね、水車を動力とした工場を建てました。
この眞崎鉛筆製造所は、後に三菱鉛筆株式会社となりました。
記念日の由来となる年月日は書籍に記載のある情報ですが、同社の公式サイトでは鉛筆工場を建て、鉛筆の工業生産を開始したのは1887年(明治20年)との記載があります。
また、月日については公式サイトに記載はなく、鉛筆の生産が始まった月日は不明のようです。
記念日を制定した団体や目的も定かではありません。
また、同社の創業年も公式情報で1887年(明治20年)となっています。
その後、2006年(平成18年)10月、同社は創業120年を記念し、創業の地である新宿区内藤町に「鉛筆の碑」を建立し、新宿区に寄贈しており、碑の説明板にも1887年(明治20年)に鉛筆の製造を始めたと明記されています。


これらの情報から、日本初の鉛筆の工場生産が始まった日付は、1886年(明治19年)5月2日は正しいとは言えませんが、1887年(明治20年)5年2日とも言えない状況です。

ちなみに、鉛筆の起源は今から約600年前の14世紀頃、イタリアで鉛とすずを混合した芯を木軸に装着した鉛筆が作られたと言われています。
日本に渡来したのは江戸時代初期で、どのようにして日本に渡ったかは定かではありませんが、徳川家康に献上されたものと考えられ、現在も静岡県の久能山東照宮博物館に保存されています。