[2021年10月12日]
中国地方の由来
中国地方というと、Chinaみたいに聞こえますが、実際の由来は違うようです。それはどういう由来なのでしょうか。
中国地方という呼称は、律令制の時代に起源があります。
かつて畿内(京都、奈良、大阪、兵庫の辺り)からの距離で地域の分類が行われ、畿内に近い場所を近国、遠い国を遠国、その中間くらいにある国を中国としたのです。中国地方とは、上記の基準で中国へ割り振られていた地域が多く含まれている事に由来します。
現在では四国が近い事や、お互いに県の数が少ない事から、中四国(中国・四国地方)という表現も多く用いられます。 近国、中国、遠国の分類は畿内を中心に東西に分類されていたので、当時の分類には現在の中部地方の一部も中国に含まれていました。
また、中国地方とは言うものの、厳密には岡山県の東部(備前、美作)は近国に、広島や島根の西部、山口県は遠国に分類されていました。
Chinaではありませんでしたね。ではまた。