パソコン版を見る

加藤学習塾
【岡山県岡山市の進学塾】

[2021年10月20日]

合成地名の町

 鏡野町の地名の由来

 鏡野町の地名は1952年に香々美郷、野介郷に属した地域が合併した事で生まれた合成地名です。合成地名は対等な合併の際に用いられる事が多い方法です。それぞれの地名を残せるという点で公平な地名の作り方です。
 合併した一方が香々美なので、合成地名というなら「香々美野」にならないのかという指摘もあるかもしれません。 そもそも香々美という地名は鏡作部(鏡を製作する部民の事)が置かれていた事から生まれた地名なので、鏡に転じてもおかしくはないのです。
 現在の鏡野町は町名こそ変わっていないものの、奥津町、富村、上斎原と合併して新生・鏡野町として2005年に再スタートを切りました。すぐに鏡野町で地名が決まったわけではなく、幾つかの候補がありました。 その中で有力候補だったものに、苫田町があります。
 苫田郡の町村が合併するので、元々存在する鏡野町の地名を新町名にするよりも、他の三町村にとっても受け入れやすかったのかもしれません。 しかし新町名の条件として、常用外の漢字は選考の対象外になっていたのです。 結局、郡名を平仮名にしたとまた町、他の町村よりも人口が多い為に有利だった鏡野町が候補として残り、岡山県が調停に入って鏡野町で決まりました。
ではまた。