[2021年11月12日]
南区汗入の地名の由来
岡山市南区妹尾の辺りへ行くと、「汗入」という、なんとも暑苦しい名前の交差点を見つけることが出来ます。駅や病院、私立の学校への分岐点になる人通りも車通りも多い賑やかな交差点です。
恐らく地名をパッと見ただけで読める人はいないのではないでしょうか?
汗入と書いて、「アセリ」と読みます。「汗入」という地名が生まれるのは、古く興除新田(児島湾を干拓した新田のエリア)干拓の時代にまで遡ります。
周辺の開拓は順調に進みましたが、新田にはどうしてもクリアしなければならない大きな問題がありました。それは「水」です。 海を埋め立てた干拓地では、井戸を掘っても出てくるのは塩水です。農業用水どころか、普段の生活に必要な水にさえ苦労するような状態だったそうです。その水を確保するために作られたのが汗入用水です。岩盤が固く非常に難工事だった為に、工事をしていた人々の汗が染み込んでいった様子が地名となり、汗入となったと伝えられています。
ではまた。