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加藤学習塾
【岡山県岡山市の進学塾】

[2022年1月8日]

久しぶりの合成地名

北区畑鮎の地名の由来

 岡山市北区に畑鮎という地名があります。読み方は"ハタアユ"です。
1875年に畑村と鮎帰村が合併した事で誕生した地区です。名前も旧自治体に由来しており、それぞれから一文字ずつとって、畑鮎となりました。 これは合成地名という地名の作り方で、対等な合併である場合に多く用いられる手法です。
 それでは畑鮎の地名の元になった畑村と鮎帰村の地名について解説していきます。
◆鮎帰村の地名の由来
鮎帰はアユガエリと読みます。旭川から川が伸びてきており、鮎が遡って来ていました。しかし鮎帰の辺りで滝があり、それ以上遡っていけなくなった鮎は下流に戻っていきます。鮎帰はこの事に由来する地名です。
◆畑村の地名の由来
 畑村は元々、旗の字が用いられていました。 この旗は隣接する鮎帰との境界線を示した旗を指します。 しかし領地争いが起き、負けてしまった畑村の旗は切り捨てられてしまいます。 ここから旗という地名が生まれ、後に漢字が転じて畑になりました。ちなみに領地争いに負けたことから、旗に由来する地名ではあるものの、旗を掲げることはしなかったそうです。
 ではまた。