[2022年1月21日]
中区御成町の地名の由来
岡山市中区に御成町という地名があります。 御成松という松があったことに由来する地名です。御成という言葉は皇族や殿様のような偉い方が来るという意味です。
地名の由来となった御成松も、その意味から付けられました。
江戸時代に池田家の殿様が墓所のある曹源寺へ向かう最中、大きな松の木の下で休憩をとっていたそうです。この出来事がきっかけとなり、当該の松は御成松と呼ばれるようになり、地名にもなっていったのです。
長所の地名は門田御成町でしたが、1967年の町区改訂の際に御成町となりました。さてその御成松ですが、残念ですが、現存していません。 戦時中に木造船の材料として切られてしまいました。しかし地名の由来にもなった貴重な松なので、後に新しい松が植えられました。それが二代目ですが、この松も松くい虫の被害により枯れてしまいました。更にその後に植えられた三代目の松も大雪の際に枯れてしまいました。現在は四代目の松が植えられています。 また松の傍には記念碑も建てられています。
ではまた。