[2022年2月4日]
中区湯迫の地名の由来
岡山市中区湯迫には湯迫温泉があります。湯迫の地名も温泉に関係しています。
湯迫に浄土寺という天台宗の寺院があります。この寺の境内の杉林の中に泉があり、かつてはそこが温泉でした。湯迫という地名はこの事に由来しています。
現在、温泉は湧かなくなっており、普通の泉になっています。温泉が枯れた跡のまま残されている地名は、意外と散見されます。 県内にも真庭市の蒜山湯船や、里庄町の池の名前にも湯の池という名称があります。
湯迫の場合は牛が落ちて死んだ為に温泉が枯れたと伝えられていますが、里庄町の湯の池の場合は鬼が傷を癒やすのに使っていた温泉なので吉備津彦が封じてしまったという言い伝えがあります。
それまで普通に湧いていた温泉が枯れるという出来事が不可思議に思えた為でしょうが、温泉の跡にはこういった神秘的なエピソードが伝えられる事が多いようです。
ではまた。