[2022年2月10日]
東区乙子の地名の由来
岡山市東区に乙子という地名があります。宇喜多直家の躍進の最初のステップとなった乙子城でその名を知っているという方も少なくないでしょう。
乙子の地名は地区内にある乙子神社に由来しています。現在では余り使われない表現ですが、乙子には末っ子という意味があります。
乙子神社の祭神が五瀬命の末弟である神武天皇(若御毛沼命)である事から、乙子が神社に付けられ、やがてそれが地名になりました。乙子城は浦上家が児島湾を監視する為に築城した城です。宇喜多直家が戦功により任され、ここから怒涛の下克上が始まります。
後に宇喜多直家が備前国を平定した為、児島湾の監視という乙子城の存在意義は薄れていき、使用されなくなっていったようです。 現在、城址には【宇喜多直家国とりはじまりの地】として案内看板や記念碑が設置されているものの、これと言った遺構は残されていません。
ではまた。