[2022年2月14日]
東区西隆寺の地名の由来
岡山市東区西隆寺は、西隆寺という寺の所在地だった事に由来する地名です
ただし寺院は既に廃寺で、地名のみが残されています。西隆寺は尼寺で、地名となるくらいなのでそれなりの影響力のある寺院だったのでしょう。しかし鎌倉時代に焼失し、そのまま再建されませんでした。 寺院は隣接する百枝月との境の辺りにあったと言われています。西隆寺にある鶯梅院という寺院が、西隆寺の系譜にある寺院です。菩提山 西隆寺 鶯梅院として、西隆寺の名前も残されています。
地名に現存しない寺社の名前が残されているケースは少なくありません。例えば同じ東区の瀬戸町光明谷の地名は、光明寺という寺院がある谷の辺りという事からついた地名ですが、既に光明寺は存在しません。
寺が失われて人々の記憶からは消えても、地名に歴史が残されているのです。
ではまた。