[2022年2月16日]
東区千手の地名の由来
岡山市東区から、市境を超えた瀬戸内市牛窓町にかけて千手という地名があります。
この2つの地名はどちらも弘法寺という寺院の所在地である事に由来します。弘法寺がかつて千手寺と呼ばれていた事から、寺名が地名となりました。
後に寺の名前は千手山弘法寺となりましたが、地名はそのままで残されました。1955年に岡山市だった千手の東部が当時の牛窓町へ編入しました。この時に弘法寺の住所は牛窓町に変わっており、冒頭の千手弘法寺前のバス停も牛窓町側にあります。
由来となった弘法寺ですが、実は現在は、法人格はまだ残されているものの実質的な活動は行われていません。 1967年に落雷から発生した火災により、本堂などの主だった建物が焼失し、そのまま再建されていないのです。
お寺としての活動は弘法寺の塔頭である遍明院と東壽院に引き継がれているそうです。
ではまた。