[2022年2月20日]
南区川張の地名の由来
岡山市南区川張はJR備前片岡駅の近くに位置する地域です。地名はこの辺りでは昔、牛や羊の皮をはいだものを川で洗って、干していた事に由来しています。加工をする前の段階の行程をここで行っていたのです。
「川」は動物の皮からか、それを洗った川に由来し、「張」は、洗った川をきちんと伸ばして干していた様子を表しています。川張の読み方は公的には「カワハリ」ですが、地元の方に聞くと「カワバリ」と呼ぶ方もおられます。濁点が付くかどうかが地域内でばらける地名は各地で散見されます。
例えば岡山県の市である浅口。こちらもやはり、アサクチと読む方と、アサグチと読む方がおられます。 一応、公的にはカワハリ、アサクチといった形で統一されていますが、だからと言って、どちらが間違いとも言えません。
そういった多様性も、地名の面白さではないでしょうか。
ではまた。