[2022年2月22日]
南区北浦の地名の由来
岡山市の児島湾の締め切り堤防と児島湾大橋の中間くらいの場所にある港町が岡山市南区北浦地区です。
浦は入江を意味します。北浦地区は、児島湾に面する港町なので、この点に疑問はないでしょう。では北というのは何を意味するのでしょう。 地名に方位がつく場合、何か基準となるものが存在します。
北浦地区の場合は、地元の豪族・飽浦氏の構えた城から見て北にある港…という意味から、地名が生まれました。飽浦氏は高山に築城しており、高山城と呼ばれました。
周辺一帯は岡山市と合併する以前は、甲浦村という村でした。
北浦地区の他に、郡、宮浦、飽浦周辺が村域になっており、村だった当時は北浦地区に村役場が設置され、村の中心部として栄えました。
現在でこそ鄙びた港町といった趣きの北浦地区ですが、かつては商船の寄港地としても賑わっていました。漁業も盛んに行われていましたが、児島湾干拓に伴い衰退しました。
ではまた。