[2022年3月3日]
南区箕島の地名の由来
岡山市南区にある箕島は、余り普段の生活で見かけない漢字を含む難読地名です。
読み方は「ミシマ」です。箕(み)とは、穀物を振るう為の籠状の道具です。穀物を箕に入れて、振るう事でカラなどの余分なものを振り分ける為に用います。
しかし箕島の地名が生じたのと、道具の箕に直接の関係は無いようです。地名の由来はこの辺りに三つの島があった事だと伝えられています。 箕島周辺はかつて「吉備の穴海」と呼ばれ、児島(こちらも当時は陸続きではない島でした)と本土の間に広がる内海になっていました。 箕島がある辺りもそんな海の中で、三つの島があったそうです。その事から三つの島が転じて、箕島となりました。
この箕島が地続きになったのは江戸時代の干拓事業によるものです。漢字が三ではなく箕が選ばれたのは、農業が盛んな地域柄によるのかもしれません。 地続きになった今でも、三つの島は丘陵地として当時の面影を残しています。
ではまた。