[2022年3月18日]
みなさん、こんにちは。
辞典には、国語辞典、漢和辞典、英和・和英辞典など様々な種類があります。
中でも、あの分厚い"広辞苑"は広く知られる辞典であり、1955年に創刊されて以来、記載されている語彙は年々増え続けています。
当初20万語が収録されていた広辞苑は、最新の第7版で25万語にまで語彙数が増えています。
ここで疑問に思うことは、「語彙数が増えるにつれて、辞書の厚みがどんどん増してアコーディオンみたいになってしまうのでは?」というようなことです。
ただでさえ分厚い広辞苑がこれ以上分厚くなると、本棚から取り出して運ぶこともままなりません。
しかし実は、広辞苑の厚さは初版から第7版まで"8cm"で変わらないのです。
語彙数が増えても辞典の厚さが変わらないのは、使用している紙の厚さを少しずつ薄くしてきているからなのです。
広辞苑の初版と第7版を同時に手にする機会があれば、確認してみてください。紙の厚さが違います。
新しく増えた語彙は、社会の変化が大きく影響しています。第六版の改訂から最新の第七版が出るまでの10年、世間ではIT関係・自然科学関係の専門的用語が一般的に使われるようになりました。
たとえば、IPS細胞、仮想通貨、モン・サン・ミシェルといった語彙が新たに収録されています。
私は実家に広辞苑が1冊ありますが、スマホでなんでも検索できる時代だからこそ、みなさんにも1冊広辞苑を持っていてほしいなと思いました。