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加藤学習塾
【岡山県岡山市の進学塾】

[2022年3月24日]

世界結核デー

みなさん、こんにちは。
1882年の今日、ロベルト・コッホ博士が結核菌を発見しました。
ロベルト・コッホはドイツの有名な細菌学者です。結核菌以外にもコレラ菌・炭疽菌の発見者でもあり、"細菌学の父"と呼ばれています。
1843年12月11日に、ロベルト・コッホはドイツのハルツ山地の村クラウスタールに生まれました。
ゲッティンゲン大学では数学と物理学を勉強し、その後医学の道を志し始めました。
36歳のときには首都ベルリンにある帝国衛生局の医官に任命されています。
結核研究の成果は当然大きく取り上げられ、コッホはノーベル医学・生理学賞を受賞しました。
コッホは、日本で有名な医師、北里柴三郎にも出会っています。
コッホが初めて結核菌の研究成果を学会で正式発表した今日は、世界結核デーと呼ばれるようになりました。
日本では、有名な作家:宮沢賢治が、妹さんを結核で亡くしており、"永訣の朝"というタイトルで無念な思いをつづった作品を残しています。
今でも、呼吸器にかかわる結核は術後など免疫力の下がった方には感染が恐れられることはありますが、研究が進み不治の病ではなくなりました。
これも、彼のような研究者の方々が感染のリスクを背負って、研究を続けた結果です。
話は少し変わりますが、細菌は非常に繊細で、培養する環境は徹底されているそうです。細菌学のゼミに入っていたとある大学生は、菌を培養しているゼミ室でお昼に納豆を食べてしまい、菌が全滅してしまったという話があります。
管理もふくめ、研究は大変なものですね。