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加藤学習塾
【岡山県岡山市の進学塾】

[2022年4月23日]

本とバラ

みなさん。こんにちは。
スペインでは、毎年4月23日に"女性は男性に本を送り、男性は女性に赤いバラを贈る"という風習があります。

まず男性が女性に赤いバラを贈るという風習には、由来となる伝説があります。
"昔、カルターニャと呼ばれる国があり、そこにはドラゴンがいました。村人たちはドラゴンの怒りを鎮めるため生贄をささげており、ついには国のお姫様を生贄にささげることになりました。
そのとき、白馬に乗った騎士が現れ、"あなたを助けにきました"と言ってドラゴンを退治してしまいます。
その際、ドラゴンから流れた血は美しいバラに変化し、騎士はお姫様に永遠のシンボルとしてそのバラを贈りました"
というものです。
勇敢な騎士の名は"サン・ジョルディ"といい、特にスペインでは4月23日を"サン・ジョルディの日"として祝うようになりました。

あまりにもきれいな話ですが、こうして毎年イベントが行われているということは、ただの逸話と言えないのかもしれませんね。

一方、女性は男性に本を贈るという習慣ですが、本日は"ドン・キホーテ"の著者であるスペインの文豪ミゲル・セルバンテスの命日なのです。
さらに、これまた有名なウィリアム・シェークスピアの誕生日であり命日でもあります。
シェイクスピアといえば戯曲"ハムレット""ロミオとジュリエット"などが有名ですね。

"本の良さを再認識し、親近感を育むこと"を目的とし、1996年より4月23日はユネスコによって"世界本の日"と指定されています。

私は、本は理学の本や推理小説が好きで、おとぎ話や恋愛小説をあまり読みません。
好きな本のジャンルはそれぞれ違うと思いますが、"興味がない"と真っ向から否定するのではなく、視野を広げたほうが人生楽しいと思いますね。
ちなみに、私は中学の時流行っていた"携帯小説"を、完全にノリで読んでいましたね。

余談ですが、シェイクスピアの行動記録には空白の期間があったり、一人の人物が書いたと思えない作品があったりすることから、"シェイクスピアは特定の一人の人物ではないのでは"という面白い話もあります。興味のある方は調べてみてください。