[2022年5月12日]
みなさん、こんにちは。
フローレンス・ナイチンゲールは、18世紀のイギリスを代表する看護教育学者・社会企業家の一人です。
裕福な家庭に生まれ、当時女性としては珍しい高等教育を受けた彼女ですが、貧困層の暮らしに心を痛め、看護師としての道を志し始めます。
クリミア戦争で負傷した兵士の看護には責任をもって携わり、"クリミアの天使"と呼ばれていました。
14世紀のヨーロッパでは黒死病と呼ばれる"ペスト"が流行したことも有名ですが、流行の原因となる衛生状態の悪さが改善されず、パンデミックを引き起こしてしまいました。
ナイチンゲールは衛生管理と健康管理の徹底により、40%を超えていた兵士の死亡率をなんと2%にまで抑えました。
1860年、彼女が40歳のときナイチンゲール看護学校が創立されます。この時から残念ながら彼女自身が病を患いがベットから動けなくなりますが、同年に"Notes On Nursing"を出版し、これは現在でも看護教育の教本としては欠かせない本となっています。
1820年の本日は、ナイチンゲールがイタリアのフィレンツェで生まれた日です。彼女の奉仕活動や功績をたたえ、本日は国際看護の日と指定されています。
看護師の教育は厳しい面もあり、挫折してしまうという話も聞きます。それでも、看護師になって一人でも多くの人を元気にしたいという思いを持つ方を身近でみてきました。
誇り高き職業ですね。看護学生の方が、なるべく健やかな心で研修できる場所がふえたらなあと思います。