[2023年1月19日]
みなさん、こんにちは。
みなさんは、"哲学"というとどんなイメージをお持ちですか。
"人生とは何か""正しいとは何か"と言った、根本的なテーマについてて考えるもの、といったところでしょうか。
確かに、哲学は物事の本質について考える学問で、数学のようにある一つの答えにたどりつくものではありません。
大学に哲学という分野の学問的領域がありますが、実は哲学は学問とは言い難いものです。みなさん、"道徳"は学問だと思いますか?
…学問、とは少し違いますよね。その感覚に近いです。
哲学は基本答えが一つですものではありませんし、仮に出たとしたらそれは"哲学"の領域の問題ではないと考えられます。
"生きるとはなんなのか"というテーマは、"なぜ生きるのか"という質問に変えると、たとえば"社会に影響力を与え今後の未来を創造するため"といった答えが考えられます。
しかし、この時点で哲学の本質とはずれてしまい、時には科学などの学問の問題に変わってしまうこともあります。
やっぱり、哲学は難しいと感じますか?
確かに、同じテーマについて哲学者は延々と考え続けてきました。数学者でもあるルネ・デカルトも、この世のあらゆるものが実在することは証明できない、自分自身さえも存在することを証明できないと考え、夜も眠れないほどでした。
極単に言うと、この世界はすべてバーチャルで自分の脳だけどこか全く違うところに保管されているのでは、といった説も誰も否定できません。考えてみると恐ろしいですね…。
しかし、最終的に彼は"こうして考えている自分の意識は確かにここに存在し、考えている自分がいることも否定できないだろう"という結論を出し、"われ思う、故にわれあり。"という名言を残しました。
基本的に哲学に答えはないのですが、そのテーマについて考え続けるという過程を哲学と呼べるのかもしれませんね。