[2023年3月2日]
みなさん、こんにちは。
みなさんは、"パラドックス"をご存じですか。
パラドックスは"逆説"ともいい、正しいと思える推論から受け入れがたい結論を得ることを言います。
有名な面白いパラドックスに、"抜き打ちテスト"という話があります。
"学校の先生が、「来週の月曜から金曜までの間に、日程を予測できない抜き打ちテストをする」と言った。しかし、日程を予測できない日はない。"というものです。
たとえば、最終日の金曜に抜き打ちテストをするとします。しかし、月から木までテストは行われなかったとき、木曜の学校の帰りに"明日はテストだな"と予測できてしまいます。これでは抜き打ちテストになりません。
そこで、木曜にテストを行うと決めた場合、水曜まで何もなければ、"金曜は抜き打ちテストの意味がなくなってしまうから、明日だな"と予測できてしまいます。
…このように繰り返すと、結局火曜から金曜まで前日にテストの日を予測できてしまうため論外となり、残ったのは月曜だけなので"じゃあテストは月曜だ"と予測できてしまうという面白いことが起こります。
このパラドックスでは、論理的に考えるとテストの候補日をつぶしてしまえるため、結局予測できない日はないことになってしまいます。
考えてみると、抜き打ちテストは予測できない"不意打ちの"テストですから、そもそもテストがあること自体伝えなければ問題はありません。
矛盾をみつけた賢い子も、(予測できてしまう日なので)おこるはずがない月曜にテストが行われて"ええ!!"っとなり、まわりまわって予測できなかったということが起こるかもしれませんね。
みなさんなら、どう考えますか?
また、面白いパラドックスがあったら教えてください。