[2023年3月4日]
みなさん、こんにちは。
公立一般入試まであと4日となりました。受験生のみなさんは入試過去問を繰り返し解き、勉強に励んでいることかと思います。
中国には隋の時代から"科挙"と呼ばれる官吏登用制度があり、その試験を突破することは想像を絶するほど過酷なものでした。
この試験を突破し登用されたものは、皇帝に一番近い場所で政治を支えることができますので、選考が厳しいのはうなずけます。
試験科目は、経義 (儒教経典の解釈)、 詩賦(作詩)、論策(論文)の3科です。
この科挙の制度は1904年の清朝末期に廃止されましたが、1300年以上も続きました。
一番重要な進士科は受験者1000人中合格者が1人か2人でした。とんんでもない倍率ですね。国の重鎮になれるというならうなずけますが…。
劣悪な環境下でも、地位を得るため必死に勉強した方も多かったことでしょう。科挙の勉強量は比ではありませんが、現代でも有名大学の医学部・法学部進学者の勉強量など相当なものです。
将来のため、という現実的な面はありますが、勉強はやっぱり人生を豊かにしてくれます。希望する進路はみな違いますが、みなさんも今のうちにたくさん勉強しておきましょう。