[2023年3月29日]
みなさん、こんにちは。
みなさん、"超電導"という言葉を聞いたことがあるかと思います。
言葉は知っていても、どういったものか説明できる方は少ないのではないでしょうか。
もちろん専門用語ではあるので、実感はないかもしれません。超電導とは、金属など特定の物質を冷却したとき、電気抵抗が0になる現象を指します。
発見当時、超電導状態になるには物質をかなり低い温度まで冷却する必要があり、冷却媒体の液体ヘリウムが非常に高価であることから実用化が難しいと考えられていました。
しかし、−196度の液体窒素でも超電導状態になる物質が見つかり、実用化に結び付きました。
抵抗とは、電流の流れやすさをあらわしており、抵抗が高いものほど電流が流れにくくなります。流木やごみがたくさんたまった川をイメージしてもらうとよいです。
電球などにもふつう抵抗が存在し、抵抗が大きいと、電気が熱に変換される割合が高くなってしまいます。白熱電球はめちゃくちゃ熱くなりますね。
電気エネルギーは100%電気エネルギーのまま変換されることはないのですが、電気抵抗が0だと変換効率は格段に上がります。よって、超電導技術を利用すれば電気エネルギーが熱エネルギーなどに変換されてしまう無駄を最小限にすることができるのです。
さきほど100%エネルギーの無駄をなくすことはできないといいましたが、これがも実現するなら何の動力源もいらずに動き続けることができる"永久機関"ができてしまいます。
今の世の物理法則ではつくることができませんが、研究がすすめばそれに近いもの、今の世の中にはなかったものができてしまうかもしれませんね。
超電導のように、画期的な技術がまたうまれるかもしれません。