[2023年5月7日]
みなさん、こんにちは。
漢字における意味も読みも同じなのに違う文字
異字体についてご存じでしょうか。
たとえば島という字の異字体には嶋などがあり、
探してみれば、長島さんという方も、長嶋さんという方も
各地にいらっしゃいます。
もともと島という字は
鳥 (とり)
山 (やま)
この、2つの字から誕生したと言われています。
なるほど、海に浮かぶ山の上に鳥がいるイメージですね。
この島という字が伝わっていく際に、この 2つの字が
あるところでは横に並んだり、またあるところでは上下が逆になったり、
点々が省略されたりされなかったりして、
島・嶋・嶌・㠀という"異字体"が生まれて現在も残っています。
現代の日本では国が定めている"常用漢字"に基づいて
しまの字は基本的には"島"に統一されていますが、
以前から名前に使われていたケースなどについては
そのまま使用されています。
「結局、全部で何文字あるの?」という疑問が
しばしば浮かんでくる漢字ですが、細かな異字体を含めると
正確な数は研究者でも把握できていないと言います。