[2023年5月14日]
みなさん、こんにちは。
「沖縄には歩く木がある」
と言われると、すぐに信じられるでしょうか?
東南アジアや沖縄などに生息しているガジュマルという木は
観葉植物や盆栽として栽培されているものもありますが、
自然の中で大きく育ったそれは、ぐるぐると複雑に
絡み合った幹を持ち、その形は足が何本もあるかのよう。
なるほど確かに、今にも動き出しそうな神秘的な姿をしています。
しかし、"歩く木"とまで言われる理由はそこではありません。
枝から地面まで伸びる無数の"気根"は、もともとの幹と
見分けがつかないほど成長していきます。
そして元の幹が枯れても、成長した気根が幹の役割を
しっかりと果たします。
これを何年もかけて何度も繰り返すことで、
長い年月をかけてゆっくりと移動すると言います。
時間を縮めてみてみると、確かに歩いているように
見えることでしょう。
しかし何より、この木に人々が惹きつけられる理由は
この神秘的な姿にあるのかもしれません。