[2023年5月29日]
みなさん、こんにちは。
昨日、球体の幾何についてお伝えしましたが、
地球一周の長さを知っているでしょうか。
地球は、球体を少し押しつぶした形(回転楕円体)である
ということが分かっています。
赤道の長さは約4万75km、縦に 1周すると約4万9kmとなります。
およそ 4万kmというキリのいい数字になっていますね。
これはたまたまそうだったわけではなく
国際基準となる長さの単位を設ける際に
赤道から北極までの距離の 1000万分の1を 1mとすることにして
メートル法が作られたからです。(1800年ごろ)
その後、メートルを基準に面積・体積(容積)を表す単位も
次々と生まれていきました。(アール、リットルなど)
その後はというと、地球を基準とした測量の正確性を
指摘する声などがあり現在のメートルは
地球の大きさではなく、光のスピードが基準となっています。
その距離、なんと 299792458分の1秒に光が(真空を)伝わる距離です。
光の速さは不変ではありますが、私たちにはあまり
ピンと来ない数字かもしれませんね。
しかし、実際に変わったのは長さではなく基準です。
1mの長さは当時から変わってはいないのです。