[2023年6月1日]
みなさん、こんにちは。
昨日の続きです。
あらゆる物質は温度によって体積が変わります。
体積は温めると大きく、冷やすと小さくなってきます。
この温度と体積の"比例"の関係から、
ここより下げることはできないという限界の温度、
言い換えると、体積が 0になる温度を
割り出すことができます。それを絶対零度といい
-273.15℃ということが分かっています。
体積が 0になるということで、実際には実現不可能と
言われてはいますが、絶対零度に限界まで近づく
という研究は長く続けられていており、
現在では絶対零度まで 38pK(ピコケルビン)、
あと 1兆分の38℃というところまで到達しています。
ちなみに K(ケルビン)というのは
絶対零度を 0としたときの温度基準です。
0Kが -273.15℃、273.15Kが 0℃となります。
そんな状況下での物質(原子)は、
気体・液体・固体のどれとも違う形状になると
報告されていて、おもしろいだけでなく
物質の仕組みに迫るテーマとして研究が進んでいます。