[2023年6月4日]
みなさん、こんにちは。
国語の時間などで、数の数えかたに習ったことはあるでしょうか。
物事の数を数えるとき、数字の後につける言葉は助数詞といい、
そのバリエーションは、あまり知られていないものも含めると
500程度あると言われています。
例えば、薄い紙なら 1枚、2枚、…
細長い鉛筆なら 1本、2本、…
そんな中で、小さな動物を数えるときには"匹"(ひき)、
大きな動物を数えるときには"頭"(とう)を使うと習ったでしょうか。
その昔、動物は大きさに係わらず基本的に"匹"が使われていました。
"頭"が使われるようになったのは、英語圏の国で牛のような
大きい動物を数えるときに"head"(日本語で頭という意味)という単語が
使われていたためです。(10 head of ... など)
それらが翻訳される際に直訳で"1頭"などと表現されるように
なったことがきっかけで、日本でも"頭"という助数詞が
使われるようになったと言われています。
少しややこしい気もしますが、
助数詞がこれほどまでに多い理由は、それを付けることによって
物の状態などが想像しやすいといったことが挙げられるでしょう。
とは言え、少々は間違っていても意味は通じますし、
大抵の物は"個"や"つ"で、どうにかまかなえるのも
日本語の都合がいい部分ですね。