[2023年6月25日]
みなさん、こんにちは。
昨日の続きです。
かつて"木の墓場"とまでうたわれた野付半島のトドワラですが、
海水の浸食や災害などによって、トドマツのほとんどが
失われました。
しかしこの野付半島、見どころはトドマツだけではありません。
この辺りはラムサール条約(湿地の保全に関する国際条約)に
登録されている湿地帯であり、生態系は独特で
季節によって多種多様な渡り鳥や植物が景色を彩ります。
(オオハクチョウ、タンチョウ、オオワシ、ハナマスなど)
そんな広大な海と生き物たちを、ここで運行されている
トラクターバスに乗ってのんびり眺めるのは、思い出に残る
ひと時になるかもしれません。
そんな野付半島が、地盤沈下や温暖化による海面の上昇によって
いつか見られなくなるかもしれないと言われているのは、
自然の摂理も含まれていることとはいえ、儚さを感じますね。