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加藤学習塾
【岡山県岡山市の進学塾】

[2023年7月4日]

危機は国境を越える

みなさん、こんにちは。

昨日の続きです。

オゾン層破壊(オゾンホール)の原因となったフロン類は
かつては冷媒として冷蔵庫やエアコン、またはスプレー缶などに
当たり前に使用されていました。

当初はフロン類によってオゾン層が破壊されるなど
予想すらされていなかったようです。化学的に安定した
物質であるとともに不燃性も高く、その便利さと
扱いやすさから夢の化学物質とまで言われていました。

しかし、それがオゾン層破壊の原因になるということが
分かってくると、製造を行っていた各国が話し合い、
急ピッチで代替の物質での開発・製造が進められました。
現在、日本では全廃という扱いになっています。

今でもフロンガスは一部の国では使用が認められていたり、
オゾンホールは、主に南極上空のあたりで大きく
できていたりはするものの、オゾン層は少しずつ回復傾向にあると
言われています。

これは世界的に大きな問題なり、今でも解決したとまでは
言えませんが、各国が 1つの目的のために話し合い、問題性を
共有し、解決のために協力し、比較的うまくいったケースと
言えるのかもしれません。