[2023年8月31日]
みなさん、こんにちは。
昨日、水と空気の境目では光が曲がる(屈折)というお話を
しましたが、光は空気だけでも曲がることがあります。
みなさんは蜃気楼を知っているでしょうか。
蜃気楼と言うと砂漠で見えるオアシスの幻のようなものを
想像するかもしれませんが、蜃気楼は身近にも存在します。
まっすぐなアスファルトの道路、暑い日の昼など、路上に
あるはずのない水たまりが所々にあるように見えますね。
あれも蜃気楼の一種と言えます。
理科の時間などで、日中空気が温まるのは地表が温まってから
というようなことを習いますが、暑い日は特に地表近くの空気と
少し離れた高さの空気とでは温度差が生じます。この境目が
光の屈折をさせるわけですね。遠くの物が近くにゆらゆらと
見える、これが水たまりに見えるため日本では逃げ水と
呼ばれています。
私たちは光を感じる(見る)ことができますが、触ることは
できません。それが何かのきっかけで形が変わったりするのは
本当に不思議ですね。