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加藤学習塾
【岡山県岡山市の進学塾】

[2023年9月9日]

電気の周波数

みなさん、こんにちは。

昨日のお話のおまけです。家庭用の電気"交流"の話をしたときに、
電気は 1秒間に 50回、または 60回点滅を繰り返していると
言いましたが、なぜ回数が定まっていないのでしょうか。

交流は電気の+(プラス)と−(マイナス)が小刻みに
入れ代わるのが特徴です。1秒間に入れ代わる回数を
Hz(ヘルツ)という単位で表現します。これによって電気は点滅を
繰り返しているのですが回数が地域によって異なり、西日本では
60Hz、東・北日本では 50Hzになっています。

なぜ地域差があるのかと言うと、日本で電気事業が始まった
明治時代、関西(西日本)ではドイツの発電機が、関東(東日本)では
アメリカの発電機が輸入され使われたことによる仕様の違いと
言われています。

そんな昔のことが、今でも解消されず残っているのは意外ですね。
以前は、この地域をまたいで同じ電化製品を使おうとすると
不具合が生じていましたが、現在のほとんどの電化製品は、
どちらの周波数にも対応していますので今の私たちは、このことを
あまり気にする必要はありません。

むしろ、これほどまでに電気が普及した今となっては手間と
お金を掛けてまでこれを統一する理由は無さそうです。