[2023年9月23日]
みなさん、こんにちは。
日本語に限らず、世の中には色んなことわざがありますが、
人の名前が使われていることわざは思い浮かぶでしょうか。
日本には"弘法にも筆の誤り"ということわざがありますが、
弘法とは、弘法大師・空海のことを表しています。
このことわざは、書の達人でもあった空海が、勅命を受けて
書いた額の字を間違えてしまったエピソードから、どんな
名人にも失敗はあるという意味で使われています。
同じく"弘法"が使われていることわざとして"弘法筆を選ばず"
というものもあります。優れている人は道具の善し悪し係わらず
立派な仕事をするという意味合いで使われていますね。
この 2つのことわざに対して、どっちなのかと言う人がいますが、
筆の誤りというのは筆の選びまちがいということではなく、
書きまちがいのことを表しています。なので決して辻褄が
合わない言葉ではないのです。