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加藤学習塾
【岡山県岡山市の進学塾】

[2023年9月27日]

トマトの発展

みなさん、こんにちは。

昨日の続きです。ヨーロッパにトマトが伝わってきたのは
16世紀ごろと言われています。しかし、ヨーロッパの人たちが
トマトを口にしたところ、食中毒事件が多発してしまいました。

これはトマトの成分がヨーロッパの人々の体質に合わなかった
せいではなく、当時の貴族たちの間で使われていた金属製の
食器が鉛を含んでいたため、トマトの酸味成分によって溶け出し
鉛中毒を起こしていたと言われています。

原因がトマトのせいではないと分かった後でも、しばらくは
主に観賞用として栽培されていたようで、食用としては敬遠
される存在であったっといいます。

しかし現在では、トマトは食用として認知され品種改良が進み
様々な料理や調味料に使われるようになりました。現在の
食文化は過去の人たちが、これは食べられる物なのかどうかかを
実際に食べて確かめ、時には痛い目を見て、工夫を凝らした上に
成り立っているということが分かりますね。