[2023年10月22日]
みなさん、こんにちは。
昨日は光の色についてお話しました。すべての色が均等に
重なったとき、光は白くなるとお話しましたが、絵の具をすべて
混ぜると黒っぽくなります。これはどういうことでしょうか。
これを説明するには、そもそも光とは何なのかを考える必要が
あります。光と言うと、太陽や照明のように光っているものを
想像しがちですが、目に映っている物はすべて光っているか、
光を反射しているかのどちらかですので、私たちが見ている物は
すべて"光"ということになります。
ここで赤の絵の具を考えます。そこに様々な色が混ざった白い
光が当たると、赤の絵の具はその中から赤い光を反射させ、
それ以外の色は反射させないので、私たちの目には赤く見える
というわけです。他の色も同様に考えます。絵の具を混ぜる
ことによって、反射させない色が増えていくわけですね。
というわけで、最終的には何色も反射しない黒色が完成します。
この辺りの"光"の話は、学年が上がっていくごとに理科の時間で
習っていきますが、なかなかピンと来ないところかもしれません。
普段、当たり前に存在しているものであっても、その仕組みを
考えると不思議に満ちていますね。