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加藤学習塾
【岡山県岡山市の進学塾】

[2023年10月24日]

よみがなの変化

みなさん、こんにちは。

昨日の続きです。例に挙げた金、肉、本という字を見て
みましょう。金や本という字は音読みの"きん"や"ほん"だけでも
意味が通る言葉です。しかし、ちがう読み方である"かね"や
"もと"と比べてみるとどちらが音読みなのかが分かります。

では肉という字はどうでしょうか。これは"にく"以外の読み方が
ありませんね。しかもそれ単体で意味が通る言葉です。これで
音読みと言われるのは不思議と思うかも知れません。

しかし、正確に言うとかつて肉という字には訓読みとして
"しし"という読み方がありました。"にく"のことを"しし"と
言っていたわけです。しかし長い歴史の中で"にく"と読む言葉が
たくさん浸透して、逆に"しし"のほうは使われなくなったと
言われています。

このような"例外"とも言える漢字は、他にも多数ありますので
現代を生きる私たちには分かりにくくなっていますね。1つ1つの
成り立ちを追うより、結局のところ特殊なものを覚えた方が
早いかもしれません。