[2023年11月3日]
みなさん、こんにちは。
最近では使う人も減ってきたように感じますが、"とかく"という
言葉を見たり聞いたりしたことはあるでしょうか。この言葉には
色んな意味がありますが「とかく世界はせまいものだ」のように
"とにかく"という意味でも使われたり、「とかくするうちに
1日が終わった」のように、特定の物事でない色々なものを指す
ときもあります。
とかく、とにかくという字を漢字で書くと兎角、兎に角と
となります。これは実在しないものを表す亀毛兎角(きもうとかく)
という四字熟語から転用されたものとされています。亀に毛、
兎に角は世の中にないからです。
その漢字がなぜ、"とかく"に転用されたかと言うと、特に理由は
なく、たまたま読み方が同じだったため当て字として利用され
広まったと言われています。
漢字テストなどで分からない問題に、同じ読み方のてきとうな
漢字を書いて「当て字じゃないか」と叱られたことがあるかも
しれませんが、当て字が本当の読み方になったケースも
あるのです。