[2023年11月16日]
みなさん、こんにちは。
昨日の続きです。電線を触るのは非常に危険ですが、鳥たちは
平気な顔をして電線に止まっています。鳥はビリビリこないの
でしょうか。
鳥は電気に強いわけでも、感電しない体というわけでも
ありません。電線が平気なのは、電線のほうの仕組みと、
電気の性質に原因があります。
電気は普通、回路に沿って電圧の高い方から低い方に向かって
流れていきます。電気にはさらに、少しでも流れやすいほう
(抵抗の少ないほう)に流れようとする性質があります。
鳥の足が電線に触れていたとしても、両足がほとんど同じ場所に
あるため電圧に差ができません。しかも鳥の体は電線に比べて
抵抗が大きいため電気が流れないわけですね。
しかし、同時に 2本以上の電線に触れてしまうと、体と触れた
部分との間に回路ができてしまうため感電してしまいます。
普段、鳥が感電しないのは、あの小さな体がなせる技と言える
でしょう。