[2023年12月21日]
みなさん、こんにちは。
昨日のお話のおまけです。昨日は日本の環濠集落の
お話でしたが、海外の城郭都市と言われると、どんな
ものを思い浮かべるでしょうか。
ドイツのバイエルン州のリース盆地に、ネルトリンゲン
という都市があります。ここは現在でも城壁がほぼ
完璧な状態で残っている城郭都市です。
しかも、リース盆地は隕石でできたクレーターでできた
窪地であり、そこに人々が集まってやがて町ができ、
様々な出来事があってローマ帝国の帝国都市になって
いきます。そして、城壁でぐるっと囲まれた城郭都市が
できあがるのです。
まるで創作作品の設定のような歴史ですが、実は
クレーターの跡にできた都市、ということが判明したのは
近代になってから... それまでリース盆地は火山の爆発の
跡と考えられていたようです。
とは言え、城壁や古民家など、今でも中世の彩を色濃く
残すネルトリンゲンは、観光地としても人気がある
そうです。
海外でも城郭都市が多いのはヨーロッパや中国といった、
いわゆる帝国が関わっていた辺りであったり、やはり
守りが大切な場所だったことがうかがえます。