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加藤学習塾
【岡山県岡山市の進学塾】

[2024年2月13日]

酸性・二酸化炭素

みなさん、こんにちは。

理科の時間などで、酸性とアルカリ性について習ったでしょうか。
水溶液には酸性、中性、アルカリ性と pH値によって 3つに
分けられると習いますね。

中学に入ると、酸の正体は水素イオン(H+)、アルカリの正体は
水酸化物イオン(OH-)であると習います。例えば塩酸は、塩化水素(HCl)が
水の中で電離し H+と Cl-に分かれるため酸性になるといった内容です。

では、二酸化炭素(CO2)が酸性となるのはなぜでしょう。二酸化炭素には
水素(H)は含まれていませんから、水素イオンも水酸化物イオンも
できないように見えます。

しかし、二酸化炭素は水に溶けると水分子と反応して炭酸になる
ため、そこから水素イオンが発生します。

CO2 + H2O → H2CO3 → H+ + HCO3-

このように、どちらにもならなさそうな物質でも、水と混ざり
合うことで酸性になったり、アルカリ性になったりする物質は
他にもありますので、覚えるときには注意が必要ですね。