[2024年5月8日]
みなさん、こんにちは。
"左" "右"の漢字は小学1年生で習いますが、書き順のちがいを
疑問に思ったことはあるでしょうか。左は"一"の部分、右は
"ノ"の部分から書き始めますね。
現在の書き順は、1958年に文部省によって定められたものが元に
なっています。書きやすさ、読みやすさ、覚えやすさを基準に
定められたとされていますが、意味も形も似ている字なのに
統一しない理由はあったのでしょうか。
手で書くときは意識しないかもしれませんが、左右の字の"ノ"の
部分をよく見比べてみると、長さが微妙にちがいますね。"ノ"の
部分が長い左は"友"や"在"の仲間、"一"の部分が長い右は"有"や
"布"の仲間とされ、書き順も同じになっています。
覚えやすさには少しの疑問が残りますが、短いほうを先に書く
という統一感と書きやすさには納得がいく気がします。現在の
書き順を決めるための会議は、80回にも及んだとされていて、
誰もが納得する書き順を制定するための苦労が垣間見えますね。