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加藤学習塾
【岡山県岡山市の進学塾】

[2024年5月22日]

アンモニアと水

みなさん、こんにちは。

前回のお話の続きです。
中学3年生になるとようやく酸の正体が水素イオン(H+)、アルカリ
の正体が水酸化物イオン(OH-)ということを習います。しかし、
ここで疑問が生じます。

二酸化炭素(CO2)は酸性と習いますが水素(H)を含んでいません。
アンモニア(NH3)はアルカリ性と習いますが酸素(O)を含んで
いません。これでどうして水素イオンや水酸化物イオンが生じる
のでしょうか。

アンモニアそのものには酸素はありませんし、水素を含んで
いるので、一見すると酸性に見えますが、実際にはアルカリ性
です。アンモニアが水(H2O)に溶けるとき、水を巻き込んで
電離され、アンモニウムイオンと水酸化物イオンが生じます。

NH3 + H2O → NH4+ + OH-

水酸化物イオンが生じることでアルカリ性となります。この
ように水を巻き込んでイオン化する物質があるため、覚える
ときには注意が必要ですね。