[2024年5月27日]
みなさん、こんにちは。
前回のおまけです。
中学3年になると酸の正体が水素イオン(H+)ということを習い
ますが、二酸化炭素(CO2)には水素(H)が含まれていないのに
どうして酸性となるのでしょうか。これは前回お話した
アンモニアがアルカリ性になるケースに似ています。
二酸化炭素が水(H2O)に溶けると、いわゆる炭酸と呼ばれる物質
になります。
CO2 + H2O → H2CO3
そしてこの炭酸が水の中でイオン化します。
H2CO3 → H+ + HCO3-
二酸化炭素が水を巻き込んでイオン化することで水素イオンが
生じる、ということになります。水素(H)や酸素(O)を含んで
いない物質が水素イオンや水酸化物イオンを生じさせて酸性や
アルカリ性になる理由は水にありました。どうでしょう、
すっきりしたでしょうか。